221106 舞台ガンダム00の感想

舞台ガンダム00を観てきました。三年前(三年前!?)の1st感想は[ここから]。公演が延びたことで作中の時間経過に少し寄った観劇体験ができるようになったというワケ。

プロローグにて、ガンダムに大切な人を奪われ泣き叫ぶ沙慈の背後、実際に武力介入をしていた刹那が立っていて、その奥に立つリボンズが更なる計画進行を宣言した直後にOPがバチッと始まるんですが、これがあまりにも格好良いのでディレイ配信でここばかり繰り返しています。前回含めてOPが良すぎる。友人と配信を観ながら好きな所で止めたり繰り返しては適当なことを言い合う会を開いた折、OPでフェルトが赤い布を持っていることに気づき、よく見るとラッセも何かを持っていて、二人がクリスとリヒティの衣装を持っているんだねという結果に落ち着きました。リヒティの上着はともかく、クリスのトップスはもう下着みたいなものでは? となり我々は考えることをやめた。

配役が変わったキャラクター、変わらなかったキャラクター、更には新規追加で登場したキャラクターと様々ですが、グラハム・エーカー役の佐々木喜英さんの事は知識のない私でも流石に知っていて、あの大人気アニメKの御芍神紫、刀剣乱舞の宗三左文字、幕末Rockのソウちん(本名わからんくてごめん)を演じていることをツイッターのタイムラインからなんとなく把握していました。とはいえ実際に動いている姿を御芍神紫の姿でしか拝見したことがなく、上記のキャラクター群が見た目こそ中性的で嫋やかでも、いざ戦うとハチャメチャに強いぞ!! というタイプだったため、一体どんなグラハムになるのか想像もつかず、初手「ライフルを〜」の爽やかなセリフから太い怒号をあげて刹那に襲いかかるまでの振り幅を観て本当に驚いています。

リボンズやグラハムのように声から寄せて強い印象を与えてくる人と、リジェネやリヴァイヴ、ネーナのようにガチガチにハマった演技でインパクトを与えてくる人がいる。全員凄〜。

ところでグラハムは一貫して自分のやりたいことをやっていた印象ですが、1stで途中退場したことが刹那と戦いたい気持ちに拍車をかけていたのかもしれないですね。前回あった筈の戦いで言えなかった「キミを倒す……世界などどうでもいい……己の意思で!」を体現する男。

ビリー、カティと早めに合流するためスメラギさんが終始頼れるお姉さんという位置づけになっていて、立道梨緒奈さん(私の超激推し俳優)が今回も最高でした。四月に主演舞台『コミック探偵』を観に行く機会があり、その時立道さんは男性を演じていたんですが、レナートさんとかスメラギさんみたいな一見格好良い人が、急に優しくて柔らかい雰囲気を出してくるところにグッッ……ときています。欲を言うとアルコールに逃げる演技も観てみたかったな。全然想像がつかないから。

全体的に序盤で刹那が沙慈に言った「お前にとってそれは違いにならないのかもしれない」の意味を考え続ける舞台だった。この時はカタロンとソレスタルビーイングを並べての質問だったけど、その頃の沙慈にとってはここにアロウズを入れても差異はなく、同じく変わらないと思っているネーナの「自分たちだけ正義面して〜」というセリフは今回の舞台で一番好きなセリフです。傍で刹那を見ていた沙慈が「刹那は違う」と彼なりの答えを出すまでずっとテーマを繰り返していたのも面白かった。世の中から見た時に違いはなくても。

やや監視者寄りのリジェネや機体名の1ガンダム、プリマドンナ等他メディアから持ってきた物を拾うのも面白かったな。リジェネの記憶は消えている筈だし、1.5ガンダムとの時系列やマイスター候補だったラッセとの会話の内容を考えても、敢えて全てを汲むのではなく、あくまで舞台用に再編集した新しい00なのかなと感じました。ところで舞台版におけるアリーの最期は1st終盤で間違いないはずだから、ネーナは兄弟の生死に関わらず無体を働かれたことになるんでしょうか。個人的にルイスは将来イノベイターへ覚醒してほしいんだけど、例えば本編で本懐を遂げた方の彼女はネーナの最期を忘れられずに人より長い人生を送るのかな。メディアミックスの差異を考えるのは楽しい。

リボンズについても、計画序盤で消える予定のガンダムマイスターへ上位種の自分を採用することに納得がいかず、人間をスカウトするよう暗躍していた外伝の頃から、ずっと自分が生まれた意味を考えていたのかもしれなくて、ついには「イノベイターそのものを否定することだ!」と爆発するに至ったのかも。それはもう感情じゃん。アニメよりも歩み寄り精神の強い橋本刹那と頑なな一面が顕著な赤澤リボンズ(敬称略)の、根幹は変わらずとも表面は少し違うのがIFって感じで良いです。最後まで手を取らなかったことも含めて。

ところでDMM限定特典のロックオンとアレルヤがライザー(舞台におけるMSの台座)を紹介する映像が最高だっんですが、どうにかしてもう一度視聴することはできませんか……?

作品をこえて役者へ興味を持つきっかけとなった楽しい舞台でした。劇場版待ってます!